この記事では放課後等デイサービスの設備の基準がどうなっているのか説明します。
設備の基準については、通雨署支援運営基準68条にて定義されています。
放課後等デイサービスでは、指導訓練室のほか、その指導を行うことができる備品を設置する必要があります。
必要な環境
様々な障害に対応できるようなバリアフリー化や室温調整ができ、静かな活動の空間と軽運動ができる空間、休眠スペースは最低限必要です。
学習・運動ができるスペースについては、明確な基準はありませんが、児童発達支援センターが児童発達支援事業を行う基準(1人につき2.47㎡)を参考にするようにとされています。
つまり10人定員の場合、24.7㎡ということになります。
ただし、この基準に関しては指定権者によって異なることが多く、1人につき3㎡、3.3㎡といった場合が多いと感じられます。
非常災害
非常災害に備えて、消火設備等の必要な設備を設けるとともに、非常災害に対する具体的な計画を立て、非常災害時の避難方法や関係機関への連絡体制などを明確にし、保護者に報告することが必要とされています。
また、定期的な避難訓練・救出・その他必要な訓練を行うことや、特に医療ケアの必要な児童については、主治医・保護者等と災害時の対応について放課後等デイサービス利用計画(個別支援計画)などで確認、記載することも考慮することとされています。
持ち出し袋の中身や設置場所などを共有し、準備する必要があります。
その他
上記の他に、多年齢児が利用することも想定し、着替えができる空間やシャワー等の空間もあると便利です。
明るい雰囲気は、子どもたちの安心感にもつながりますので、季節に応じた装飾やみんなで作成した創作の展示などは、外部から見ても事業所の雰囲気がわかると思います。
また、年齢に応じた玩具や絵本など、自分ひとりで楽しむことが出来るものと支援者と一緒に過ごせるものがあると関わりにつながります。また、障害の特性に応じて、マッチング(絵合わせ等)や学習(足し算・点つなぎ等)の教材、今後の施設利用などを考えた作業的なもの(組み立て・セット作業等)を取り入れると、活動の幅が広がります。
設備の安全点検や、感染予防のための健康管理・衛生管理も必要です。
設備については、棚などに対する転倒防止の対策がされているか、共有で使用するものなどの消毒等が定期的にされているか、感染症を防ぐ取り組みをしているかなどが実地指導時に確認されます。