放課後デイの基本活動の中身について

この記事では放課後等デイサービスの基本活動の中身について説明を進めていきます。

自立支援と日常生活の充実のための活動

子どもの発達に応じて必要となる基本的日常生活動作や自立生活を支援するための活動を行います。

子どもが意欲的に関われるような遊びを通して、成功体験の積み増しを促し、自己肯定感を育めるようにします。

将来の自立や地域生活を見据えた活動を行う場合には、子どもが通う学校で行われている教育活動を踏まえ、方針や役割分担等を共有できるように学校との連携を図りながら支援を行います。

例示

自立支援と日常生活の充実のための活動の内容は、日常的な手洗い・うがいの習慣化や靴の脱ぎ履き、挨拶・返事・社会ルールなど多岐に渡ります。

活動の中で、1日のスケジュールを視覚的に行うことで理解しやすいとされています。

学校で行っているプログラムが参考になると考えられますが、そこにひとりひとりに適したアレンジを加える必要もあるでしょう。

創作活動

創作活動では、表現する喜びを体験できるようにします。

日頃からできるだけ自然に触れる機会を設け、季節の変化に興味を持てるようにする等、豊かな感性を培うことが目的です。

例示

個人で行う創作(季節に応じたシール貼り、折り紙を使った制作等)と複数で一緒に取り組むことで成果があがる創作(ハンドペインティング・組み合わせによる大きな作品等)があります。身近な材料を使って表現できるように心がけることが望まれます。

地域交流の機会の提供

障害があるがゆえに子どもの社会生活や経験の範囲が制限されてしまわないように、子どもの社会経験の幅を広げます。

他の社会福祉事業や地域において放課後に行われている多様な学習・体験・交流活動等との連携、ボランティアの受け入れ等により、積極的に地域との交流を図ります。

例示

近隣の公園や児童館などの施設の利用や地域にあるレクリエーション施設など、他児との協働遊びも視野に入れながらすすめていくことが望ましいとされています。

市町村で管理している公園や児童館などの情報を入手し、使用の条件などを確認したうえでプログラムに取り入れましょう。

また、地域の社会福祉協議会との協力で、ボランティア団体との交流なども、学校では味わえない年齢層との交流として有効だと考えられます。

余暇の提供

子どもが望む遊びや自分自身をリラックスさせる練習等の諸活動を自己選択して取り組む経験を積んでいくために、多彩な活動プログラムを用意し、ゆったりとした雰囲気の中で行えるように工夫します。

例示

公園での活動のほか、手帳を利用することで負担が少なく利用できる施設や車椅子用の駐車場がある等、公共施設の情報や学校の遠足などで利用している施設等は障がいへの理解がすすんでいる場所も多くあるため、学校との情報共有の中で取り入れるのがよいでしょう。

新型コロナウイルス感染症対策

事業所の役割として、マスクの着用・日々の検温・消毒対応・換気といった対策を利用者に広く周知することが必要です。地域の感染状況の確認と具体的な対応マニュアルの作成、加算・利用報酬、衛生用品の臨時支給などの情報を得るためにも、厚生労働省のホームページの確認が必要です。

現在、事業所指定申請の際に、衛生用品の備品状況や消毒液等の写真の添付が必要な場合が多いです。

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